ダーリンは王子様★
「あたし王子って、家でも王子だと思ってたんです。スゴい豪邸に住んでて、家でもピシッとした服をきてて、毎日ゴハンはフォークとナイフ使ってる!みたいな。」


でしょうね…



「でも本当はパーカーだって着るし買い物にだって行くしあたしとおんなじ普通の生活してるんだなと思ったらうれしくなっちゃって♪」



そう言うと蒼井は照れくさそうに笑った。



「手が届かないような高い高い雲の上の存在だった王子がスゴく近くに感じるというか…」


「幻滅とか…しないの?」


「そりゃあさっき見たときはあまりのギャップにビックリしましたけど、幻滅なんてしませんよ☆」



「へぇ…ホント変わってるね…キミ…」



「だってどんな格好したって王子が二階堂政宗って事実は変わらないじゃないですかぁ。」


「まぁ、そうね…」


「あたしにとって王子は王子ですから☆どんな格好したって、学校で王子姿を演じてたって王子は王子です!あたしが好きになったのは二階堂政宗で、二階堂政宗はあたしにとって王子なんですっ!」



ホントになんなんだろうこのコは…


こんな見た目の俺に学校で会ったときと同じようにキラキラした目で見てくる。


こんな反応されるなんて思ってもなかった。


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