ダーリンは王子様★
本当に俺のこと好きなんだろうな…きっと…




「変わってるね。」


「王子さっきからそればっかですね。」


「だって本当に変な人だなぁと思って。」


「しみじみ言わないでくださいよ!」



「だって俺よりカッコいいやつなんていっぱいいるじゃん。蒼井さんは騙されてたんだよ?ムカつかないの俺に?」


「王子ってネガティブなんですね~。」


「ウルトラスーパーネガティブよ?実は。」


「あははっ☆ウルトラスーパーってケタがハンパじゃないですね。」


「うるさいなぁ…」



「王子っ!」


「なに。」


「あたし、王子のこと諦めませんからね!」


「は、はい?」



「今日学校で言ったこと本気ですから!好きになってもらえるようにあたし頑張ります!」


蒼井は鼻息荒くガッツポーズを見せた。



「だから王子は王子の仕事、頑張ってください☆あたし王子の秘密は黙っておきますから、明日からも王子の仕事全うしてください!」





無邪気に笑って言う蒼井。こういうヤツのことを天真爛漫の純真無垢って言うんだろうな。


コイツの言うとおり、蒼井は本当に俺の秘密をばらしたりはしないだろうと直感的にそう思えた。


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