ダーリンは王子様★
「あ!みんなに秘密にしとくかわりに交換条件があります!」


「え!?なに…」


「あたしの前では自然体でいてください!」


「い、いや、そりゃ当たり前でしょ!本当はこういうキャラって知られてるのに今さら王子キャラで接するとかムリでしょ!こっちが超ハズいだけじゃん!」


「あぁ、そっか☆えへへ♪」


「お前ってちょっと天然だよな…」


「……………………」



俺のひとことに蒼井がピタッと固まった。


なに!?
気に触るようなこと言った!?



「い、今………お前って……お前って言ってくれたー!やったあ!」


「…あの……なんで喜んでんの?」


「だって今まで蒼井さんだったんですよ!?それがお前って…だいぶ王子に近付いた気がします!」


「そんなことで!?」


「なんならあたしのことはユカリンって呼んでください!」


「断る。」


「ガーンっ!なんでー!?」


「こっぱずかしくて呼べるわけねーだろっ!」


「意外に照れ屋さんなんですね~♪ぐふふ~♪」


「ちょ、笑い方がキモいって。」



「あ!今王子笑ったー!」


「な、なんだよ…」


「なんだか素の王子が見れて本当にうれしいです♪素の王子と学校での王子のキャラが真逆すぎてこっちまで笑いたい気分ですよ☆」


「お前それ単純にバカにしてるだけじゃん!」


「ギャッ!いた!」


蒼井の頭をグーでこつく。


< 109 / 342 >

この作品をシェア

pagetop