ダーリンは王子様★
「おはよう、政宗☆そして僕はもう王子じゃないよ。」



静かに、そして上品にニコッと笑う王子………


あ~…じゃなくて…



「えーっと……梓(あずさ)さん。」


「よろしい♪どうぞ、座って?」



梓さんに促されソファーに腰掛ける。




「緊張してる?」



「ええ、まぁ。」



「へぇ~意外!」


「意外って…梓さん、お…あー…僕の性格よく知ってますよね?」


「まぁまぁ、落ち着きなよ。はい、ホットミルク♪」



いつも自分が使っている専用のマグカップが差し出された。



相変わらず梓さんは落ち着いている。


ホントにこの人未成年か?


時々疑ってしまう。



「あれ、髪の色、変えた?」


「はい。一応人前に出ますから。」


「意識高いね!」


「梓さんのあとはとんでもないプレッシャーなんですからね…」


「何言ってんの。そんなんじゃ1年間生きていけないよ?」


「もうすでに生きた心地はしてませんけど。」


ホットミルクをズズッとすする。温かさがちょうどいい。さすが梓さん。


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