ダーリンは王子様★
「………2学期も充実した学校生活を送っていきましょう☆以上です♪」





はっ!
ボヤッとウダウダ考えてて王子の話全っ然聞いてなかった!


ガーン!


くそっ!
ネガティブユカめ!出てこないでよ!

考えない考えない!

突っ走れ!

突っ走れユカ!



「てーりゃっ!」


自分の顔を両手で叩き気合いを入れる。


「ちょ…なになになに!?怖いんだけど!」


「気合い入れた!」


「なんでこのタイミング…」


「香奈ちゃんあたし頑張るよ!」


「なにを。」


「モロモロだよ!」


「説明、雑だな~!」



あたしは今まで通り王子にぶつかっていけばいい…


だってそれ以外の方法わかんないしっ!


あたしに恋の駆け引きをできるだけの能力ないしね。




――――――――――

「えーっとー…じゃあ、ざっと2学期の予定話すなー。まずー……」


ロングホームルーム。タダっちが配ったプリントを見ながら2学期の予定を話し始める。



「今日はこれで帰れるからいいけど明日からまた授業だと思うとキツいなー。」



香奈ちゃん本当に久々の学校いやなんだろうなぁ…



「…でー、10月入ったらすぐ宿泊研修あるからなー。」


宿泊研修?

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