ダーリンは王子様★
あたし…こんなに幸せでいいのかしら!?


幸せすぎて怖いというか…こんだけ幸せすぎると何かあるんじゃないかと不安になるよ…。



「…あ、香奈ちゃんだ☆」


学校の近くまで来ると、曲がり角を香奈ちゃんが曲がったのが見えた。


「香奈ちゃんおはよーっ!」


「…あっ、ユカリン☆おはよー!冬休みはどうだった?てかむしろクリスマスはどうだったのよ~?」



冷やかすように香奈ちゃんが肩に腕を回した。


「でへへ♪」


「その気持ち悪い笑い方からいって…かなりイイ感じだったてのは想像つくけど、本題の“アレ”はどうだったのよ?」


「うえっ!?」



いきなり“ソノコト”について振られたあたしの顔は真っ赤になった。



「ついに!?ついにやったか!?」


「いや…それが…」


「やってないの!?」


「チューはして…」


「おおっ!」


「幸せだなーと思ってたら、フワッとベッドに倒れて………」


「おおっ!!」



香奈ちゃんの反応が完全にオッサン化してる!



「……それで…その…そういう雰囲気になって…………」


「うんうん!」



「…いざ!ってなって…………」



「おーっ!」



「…ふと、目を開けたら………雪が降ってて……」


「おーっ!!……って、雪!?」


< 295 / 342 >

この作品をシェア

pagetop