ダーリンは王子様★
あれからあたしは一応王子の“彼女”として扱われているんだけど…
正直なとこ本当はまだ付き合ってない。
お互い好きだとは言ってるけど…
まだハッキリ言葉で付き合おうなんて言われてないし、
あたしもあたしで付き合ってください!と言えてない…
そもそも王子様が彼女持ちでOKだとしても、最初の約束では王子がロイヤルプリンスになってから付き合うってことだったし…
とか、
まわりの人たちとあたしと王子の間とでは、実は大きなズレがあったりするんだけど…
そんな細かいことはまわりの人にしてみるとどうでもいいみたいだ。
「てゆーか、ユカリンはもうチョコ渡した?」
「チョコ…」
「ちょっと……アンタ今日はバレンタインだよっ!!」
香奈ちゃんがこれでもかってくらい目を見開いて言った。
「知ってるよ~!知ってるし、一応作ったけどさぁ…」
あたしはハァとため息をつく。
今日はバレンタイン。
乙女にとっての一大イベントをこの私が忘れるわけなんてないし、もちろん徹夜で作ったけど…
王子、甘いの嫌いだからたぶんもらっても食べないよね!
だったら甘くないの作りゃいーじゃんって話なんだけど、甘くないお菓子を手作りなんて単細胞のあたしの頭では何も浮かばなくって…
結局ベタにガトーショコラ…
全くもってなんのひねりもナシ!
正直なとこ本当はまだ付き合ってない。
お互い好きだとは言ってるけど…
まだハッキリ言葉で付き合おうなんて言われてないし、
あたしもあたしで付き合ってください!と言えてない…
そもそも王子様が彼女持ちでOKだとしても、最初の約束では王子がロイヤルプリンスになってから付き合うってことだったし…
とか、
まわりの人たちとあたしと王子の間とでは、実は大きなズレがあったりするんだけど…
そんな細かいことはまわりの人にしてみるとどうでもいいみたいだ。
「てゆーか、ユカリンはもうチョコ渡した?」
「チョコ…」
「ちょっと……アンタ今日はバレンタインだよっ!!」
香奈ちゃんがこれでもかってくらい目を見開いて言った。
「知ってるよ~!知ってるし、一応作ったけどさぁ…」
あたしはハァとため息をつく。
今日はバレンタイン。
乙女にとっての一大イベントをこの私が忘れるわけなんてないし、もちろん徹夜で作ったけど…
王子、甘いの嫌いだからたぶんもらっても食べないよね!
だったら甘くないの作りゃいーじゃんって話なんだけど、甘くないお菓子を手作りなんて単細胞のあたしの頭では何も浮かばなくって…
結局ベタにガトーショコラ…
全くもってなんのひねりもナシ!