ダーリンは王子様★
おぉ!
この光景ドラマとかでよく見るぞ!
クラスの全生徒の熱い眼差しっ!



教卓までつくと、クルッと向きを変えてみんなの方を見た。



「蒼井ユカです!1週間入学遅れたケド、よろしくおねがいしまっす!!」



結局いつも通り体育会系っぽい挨拶に…



ペコッと軽く頭を下げるとパチパチと大きな拍手をもらった。まるで何かスゴいことしたくらいの勢いで。


挨拶でこんだけ盛り上がるとは随分ノリのいいクラスだな!


「じゃあ蒼井はイチバン前、五十嵐のとなりな。五十嵐頼んだぞー。」


「あーいっ。」


そう言って手を挙げたのは廊下側の1番前に座っていた男の子だった。



「よろしくね♪俺、五十嵐亮!亮ちゃんって呼んで♪」


席につくと早速自己紹介されてしまった。髪の毛は茶髪で長くまさに最近の若者といった出で立ち。一言で言うとちょっとチャラそう。



「ねぇねぇ、イガラシって、漢字でどう書くの?」


「五十の…嵐…って書くの。ついでに亮はこういう漢字ね。」


マジックでサラサラと机の上に書いて見せた。


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