ダーリンは王子様★
「えーっと…キミがお兄さんの……」


「蒼井悠太です。」


「で…キミがー…」


「蒼井ユカです!よろしくお願いしまっす!」



あたしは体育会系のノリで返事をした。


書類に目を通しながら悠太とあたしを交互に見ているのはどうやら校長先生らしい。


校長自ら面接に出向くとは、あたしたちなんだかスゴい扱い☆




校長先生の老眼鏡はズリッと鼻の頭の近くまで下がっている。



「キミたち兄妹なんだってね!」


「はい!」




だからさっきからそう言ってるんだけど…


「どおりで似てるわけだ!ガハハッ!」


「えへへ♪」




つられて笑っちゃったけど…この人が校長で本当に大丈夫なのかなぁ。


ちょっと不安なんですけど(失礼)



「テストを見させてもらったけどキミたち優秀だねぇ。雰囲気も明るくて素敵だし………うん、合格!」


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