君の声、僕の歌姫
そこにあるのは、男達が作った大きな穴とその軌跡でした。

男達の姿はこの場所からは見付ける事は出来ませんでした。

恐らく外にいた住人達数人も巻き込んでしまっているでしょう。


「キルシュを傷つけるとは、良い度胸してんじゃねえか! クズ野郎!」


その表情は今までにも見たことのないくらい、真っ黒い表情でした。

ラウトは思いました。ハルトは下手をしたら、イフェルよりも強いんじゃないかと。


「あ、の……ハルトさん?」
「安心しろ。最低でも3kmは先に方へ飛ばした。
戻って来るとしてもあのダメージじゃ早くても1時間はかかるだろう」


そんな事は聞いていない、と言いたかったラウトでしたが、

今のハルトには逆らわないでおいた方が命の危険はないと判断しました。
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