君の声、僕の歌姫



『声は出なくても、強く信じて祈る事は出来るって思ったんだ。
声は戻らなくても良い。だから無事で戻って来てほしい。私はどうなっても良いから』


ローゼはその言葉を読んで、ただ一言言いました。


「自分はどうなっても良い、何て言わないで。ラウトが1番悲しむから」


と。それはとても寂しそうな声色でした。







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