君の声、僕の歌姫
キルシュもその言葉に“そうだよ”と言いました。


「有難う」


泣きたくなりそうな気分を抑え、ラウトはたった一言そう言いました。

フェネルが“まあ良い奴らじゃないか”とポツリと呟きました。

嬉しさと喜びの余韻に浸っていると、前方を歩いていたハルトが歩みを止めました。


「……来た。3体位じゃないかな。またゴーレムだと思う」


キルシュは盛大な溜息を吐きました。

ラウトもラウトで何時でも魔法が出せるように準備をしました。

ハルトが敵の訪れを察知してから程なくして、

目の前には彼が言ったとおりゴーレムが4体いました。
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