君の声、僕の歌姫
とりあえずラウトは他の通常サイズのゴーレムから先に倒していく事にしました。

大きなサイズのゴーレムは一向に動く気配がなかったからです。

何時ものように炎の剣を作り、ラウトはゴーレムに切りかかります。

今まで戦ったゴーレムと同じようにこのゴーレム達も例外ではなく、

受けた攻撃はそれなりに効いているようでした。

しかしゴーレムも動きます。ゴーレムが手を振りかざせば、

その手はラウト目掛けて降ってきます。速度が遅くなければラウトは即死でしょう。

ラウトは身軽だからなのか、軽々とその攻撃を避ける事が出来ました。


「ラウトやるねえ!」
「僕……何も出来ないや」
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