君の声、僕の歌姫
「フェネル、オレはそれが気にくわなかった。
我が息子に忌々しいフェネル力があると思うと腹が立った。
だからオレは親として魔物を操作し、仕置きをしたまでだ」


そんな事の理由でラウトは魔物に襲われていた事を知り、無性に腹が立ちました。

それの所為で魔物を操作出来ないキルシュやハルトに、

どれだけの迷惑を掛けたのかとラウトはそう思いました。


「俺に会いたいだけならさ、スティーや此処にいる奴ら巻き込む必要なかったんじゃねえの?
会いたいなら、そう言ってくれれば俺は会いに行ったのに……」


その言葉にイフェルは反論します。


「来る訳ないだろう? オレは悪魔と呼ばれる魔法使いだ。
来てくれと言った所で、お前はすんなり来てくれたか? 来ないだろう?」
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