君の声、僕の歌姫
ラウトの左手からはまた炎が溢れ出ました。何時も見る橙の炎ではありませんでした。

神々しい黄金色をしていました。まるでそれは太陽のようでした。


「ラウト……お前は本当に」


フェネルがそこまで言い掛けたと同時に、

ラウトはイフェルに向けて黄金色の炎の球を発射させました。


「いっけぇぇぇぇー!!」


イフェルは何もせずそこにただ立ち尽くしていました。

ほんの僅か、優しい笑みを浮かべたようにも見えましたが定かではありません。

こうしてラウトの攻撃はイフェルにヒットしました。
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