君の声、僕の歌姫
「本当にアンタって奴は……っ! わざわざ死にに行かなくても良いじゃない……!」
ローゼの元へ歩み寄り、ラウトは自信を持ってこう言いました。
「大丈夫だって! スティーの声も戻って、尚且つ俺も死なない方法だってあるから」
決してそんな方法があるとは断言は出来ません。
しかし今のローゼやスティーを落ち着かせる為には、この言葉しかありませんでした。
その言葉が嘘になるかもしれないと分かっていつつも、
ローゼはその力強い言葉に安心感を持っていたのでした。
「おい」
傍にいた男に呼ばれて振り向けば、スティーが新たに文字を書いたようです。
その内容を読んだラウトはたった一言言います。“それは出来ない”と。
ローゼの元へ歩み寄り、ラウトは自信を持ってこう言いました。
「大丈夫だって! スティーの声も戻って、尚且つ俺も死なない方法だってあるから」
決してそんな方法があるとは断言は出来ません。
しかし今のローゼやスティーを落ち着かせる為には、この言葉しかありませんでした。
その言葉が嘘になるかもしれないと分かっていつつも、
ローゼはその力強い言葉に安心感を持っていたのでした。
「おい」
傍にいた男に呼ばれて振り向けば、スティーが新たに文字を書いたようです。
その内容を読んだラウトはたった一言言います。“それは出来ない”と。