君の声、僕の歌姫
ラウトは2人が人間だと確認すると安心しました。

しかし起き上がろうとしても2人に止められて、未だに横になったままです。

よく見れば2人とも変わった格好をしていました。

ハルトと思われる方は何処かの民族衣装なのか、

中に白いシャツを着て、下は黒のズボン。

その上から濃紺の布1枚を羽織って帯で巻いた格好。

その布は袖が長く伸びていました。

一方キルシュと思われる方もハルトと思わしき男と同様、

黒い袖の長い布を纏っていましたが、

下はゴシックなふわふわのミニスカートで決めていました。

その袖の端には薄桃色の花びらが散らされた模様がありました。
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