君の声、僕の歌姫
「あら? あたし達の格好がそんなに珍しい?」


ラウトはその言葉にこくりと頷きました。

その格好はラウトが今まで1度も見たことのない姿だったからです。


「何処かの民族衣装。僕はちょっと変えちゃっているけど。
でもキルシュはかなり変えちゃっいるけど」
「だってあの恰好のままだった動き難いんだもん!」
「ていうか……誰?」


ラウトは2人の名前を聞いていない事に気が付きました。

聞かれた2人もそういえば名乗っていなかったし、

目の前にいる男の名前も知らない事に気付きました。
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