君の声、僕の歌姫
「あー……まあ、油断してたな。あれは。
助けてくれなかったら死んでたかもしれない。
そういえばまだお礼言っていなかったっけ。有難うな」


ラウトは横になりながら一言お礼を言いました。

キルシュははにかみながら照れていましたが、ハルトは表情を変えませんでした。

そんな2人を見たラウトはふと思った事を言いました。


「2人って一体何なの? 不釣り合いって言うかなんて言うか……」


キルシュはよく聞いてくれました、と言わんばかりに誇らしげに言いだしました。

それに合わせるかのようにハルトも一緒に言い始めます。


「あたし達」
「僕達」


「「恋人同士」」

「なの!」
「なんです。一応」
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