君の声、僕の歌姫
(私に出来る事があれば、何だってします。ラウトを助けて……!)
ラウトの手を握りそう祈れば、スティーの耳元で誰かが囁きます。
それはさっきから泣いていたローゼの声。しかし様子が違います。
『この男を助けたいか?』
「ええ、助かるのならば何だってします」
今のスティーにはこれが誰なのかと言う疑問はありません。
ただラウトを助けたいという気持ちしかなかったのでした。
『ならば、その声を。その声と引き換えに助けよう』
スティーは悩む事なく声を差出しました。
陸にあがりたい人魚姫のように、ラウトを助けたい一心で。
ラウトの手を握りそう祈れば、スティーの耳元で誰かが囁きます。
それはさっきから泣いていたローゼの声。しかし様子が違います。
『この男を助けたいか?』
「ええ、助かるのならば何だってします」
今のスティーにはこれが誰なのかと言う疑問はありません。
ただラウトを助けたいという気持ちしかなかったのでした。
『ならば、その声を。その声と引き換えに助けよう』
スティーは悩む事なく声を差出しました。
陸にあがりたい人魚姫のように、ラウトを助けたい一心で。