君の声、僕の歌姫
今いる場所はラウトの育った村よりも規模は大きく、

人も多ければ家も多いのどかな町、リスタル。

何度かそんな人の多い町に行きつきましたが、

相変わらずラウトは人の多さに慣れませんでした。

そんな人の多い中でキルシュとハルトは、迷うことなく酒場の中へと入りました。

酒場は大抵夜から栄えるものです。それだけではなく3人とも未成年。

なのでラウトはそんな酒場に堂々と入って良いものか、と疑問に思いました。


「この酒場のマスターが情報屋さんなの。さっきすれ違った人が言ってた」
「行くなら昼が良い、ともね」


そんなラウトの疑問に答えるかのように、2人が次々に言いました。
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