君の声、僕の歌姫
キルシュとハルトはこうしたり、

地元の警察の所へ行ったりして賞金首の情報を収集するそうです。

ただ情報屋の方が貰える金額は高いらしいです。

辿り着いた酒場は強面の男性ばかりがずらりといました。

中には巨大な熊を素手で倒したようなワイルドな人もいましたが、

きっとキルシュやハルトと同じように、賞金首を捕まえる事を生業にしている人達でしょう。

男だらけの中だったのでキルシュが唯一の女性と思いきや、

カウンターの片隅には背中の中腹まであるであろう金髪を、

ポニーテールに束ねている妖艶な雰囲気の女性もいました。

昼間だと言うのにこんなにも人間がいる事を、ラウトは不思議に思いました。
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