りんご飴、みたいな。
全身に、緊張が走った。
若い女の人の…声が聞こえる。
む……、無理無理無理無理無理無理無理無理無理――ッ!!!!
何何何何何!!?
一体何!!!!
もしかして、お…おばけ、とか……??
いやぁあぁあっ!!!!
冷や汗が全身から溢れでて、その場から動けなくなりかけた。
けど。
(…すうがくの、課題……っ)
ただでさえ成績悪いのに。
絶対ださなきゃ…。
そう、思ってしまった。
あぁ、進学校生の、悲しきサガ。