君にキス。






「いや、本当ってか…、その……流れ? っつーか」

「本当なんだろお!」






いや、なんて言ったらお前は落ち着いてくれるわけ。


「まあ、嘘っつったら嘘になるんだけど…、あー……」






俺何言ってんだろ。
まあ確かに、相合い傘したのは事実だが。
あのあと、意外にも家が近かったのにびっくりして家まで送って、そのまま帰ったけど……




……怪しい関係では決してない。
俺自身が保証する。






「……やっぱ本当なのか…」



つーか何故深が知ってるんだ?
コイツ部活の後輩に捕まってたのに。
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