君にキス。
そしてボーっとしている間に、いつの間にか自己紹介の順番が俺に来る。
ツンツン、と深に肘でつつかれ、深を睨みため息一つで名前だけ。
「……国崎陸斗、です」
面倒なのを通り越し、早く帰りたい、となっていた。
つーかこんな昼間っから合コンて、どんだけ暇なんだこの高校生は。
直に変なゲームが始まり、俺は参加せず、アホみたいに盛り上がる奴らを見ていた。
すると、パチッと目が合う人物。
……前川だ。
前川もゲームには参加せず、ケータイをいじっていた。
手元のアイスコーヒーを一口、そこに
「…超つまんない」
と言いながら隣にイスを持ってくる前川。
ストンと座って、足を組みケータイを開く。