王子様は夢の中---いいえ、違うの---










「………千晃が好き。」





「………好きだよ。」





「………千晃。」










大河は何度も囁く。

大河が口を開くたびに、あたしの頭はくらくらして、ふわふわと、浮かんでいる感覚に陥った。





「………千晃。」





「…ん?」





「………好きだ。」










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