王子様は夢の中---いいえ、違うの---
大河を見て、安心したのか、
ひどいことをした自分が悔しいのか、
あたしの目には、またしても涙が溢れていた。
「んっ…!大河……………っ!」
大河のキスは、終わることを知らない。
まるで、あたしの心を埋めてくれるように、
何度も何度も………
「……大河っ!ここ、保健室っ……だ………からァ…」
なんとかキスの間に言葉を発する。
「千晃……。ごめんな……でも、大丈夫だから。」
「なにが?」
───バーーーン!!!───