人魚姫~A Mermaid Princess of victory~
人形姫が、そこにいた。
“私に残された自由な時間は、残りわずか。大会で、結果を残せなくなった時点で
終わりだから”
“どういうことだよ?”
“そのまんま。
そろそろ私の正体、気づいてるでしょ?
うちの親、会社の社長だから、私のこと連れ戻して、政略結婚させて、継がせる気満々。
分かる?”
“嘘だろ?”
“ホント。
だから私は賞を取り続ける。
初めて会った時、直、人魚姫って言ったでしょ?
あれ、ある意味当たってるかもね。
期限がくれば、私の気持ちなんて、
泡になって消えるんだから”
“消えるなよ。次の大会、絶対表彰台に上がるから。それまで待ってろよ”
“待ってるよ。
王子様”
そう言って去って行く彼女の背中から目を離すことは、できなかった。
“私に残された自由な時間は、残りわずか。大会で、結果を残せなくなった時点で
終わりだから”
“どういうことだよ?”
“そのまんま。
そろそろ私の正体、気づいてるでしょ?
うちの親、会社の社長だから、私のこと連れ戻して、政略結婚させて、継がせる気満々。
分かる?”
“嘘だろ?”
“ホント。
だから私は賞を取り続ける。
初めて会った時、直、人魚姫って言ったでしょ?
あれ、ある意味当たってるかもね。
期限がくれば、私の気持ちなんて、
泡になって消えるんだから”
“消えるなよ。次の大会、絶対表彰台に上がるから。それまで待ってろよ”
“待ってるよ。
王子様”
そう言って去って行く彼女の背中から目を離すことは、できなかった。