人魚姫~A Mermaid Princess of victory~
“ナマステー、カレーはいかがですか?”
入口付近での客呼びのために詩音と朝倉が立っている。
もっとも、その周りのは他行の男子生徒や桜女の下級生が群がっているが・・・。
そして聞こえるのも朝倉の声だけで、詩音の声はしない。
暫く唖然として様子を見ていると分かったが、詩音は完全に無表情で下級生の相手をしている。
・・・ってか、詩音を立たせておいて、営業になるのだろうか?
“完璧に固まってるね、詩音ちゃん。あれじゃ人形姫だよ”
“ああ、あいつは客呼びをする気があるのか?”
“きっと無いだろうね。でもあの2人目立つから、いるだけで集まるんじゃない?”
“そういうことか”