人魚姫~A Mermaid Princess of victory~
不思議な出会いだった。ただなんとなく、あのさばさばした性格は彼女に似ていた…。




その翌日からだった。俺のタイムが上がるようになったのは。


“おい、直。昨日何があったん?”


“別に何も”


“昨日見たぜ?お前が女といるの”


“あぁ、昨日は砂浜走ってて、波にさらわれたの。んで、お前が見たっていう女に助けられたわけ”


“ふーん。知らない女?すごく親しげだったけど”


“あぁ”


“じゃあお前相当ついてたな”


“ほんと、俺も死ぬかと思った”


“ねぇ、美人だった?ってか、名前聞かなかったの?”


“聞けなかった。本人曰く`人魚´または`唯の女子高生´だって”


“えっ?高校生なの?”


確かに疑問を感じた。

だって……
< 15 / 200 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop