人魚姫~A Mermaid Princess of victory~

目の前には、カレーをもった高田と、なぜか朝倉がいた。

“おい、由貴。なんでここにいるんだよ”

翔が慌てて聞いている。

“なんでって、準備が終わったから。それと、今日詩音が甘えたのは、私との勝負に負けたから”

“おい、朝倉。詩音に何した?”

“ちょっと、人聞きの悪いこと言わないでよ。詩音とこの前の模試の数学の点数で勝負して、私が勝ったの。まあ、あの子にしては良かったけど、苦手教科だしね”

“えー、そんなことしたの?由貴鬼だね。だって詩音の得意教科って、英語じゃん”

“言っとくけど、詩音から言ったんだからね。今回は良い点取ったから絶対に勝てるーとか言って”


“っで、何点差?”

“うん、1点”

“危な!!じゃあ、今日の詩音はレアだねー2

“っで、長谷川君、詩音とはどうなの?”

“はあ?”


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