○●恋愛方程式●○


『ほら』



指導室に入ると先生はiPodを渡した。



これで用はすんだんだしかえんなきゃだよね・・・?



「じゃあ。戻ります」



そう言いドアノブに手をかけた時



あたしの腕を先生がつかんだ。



『待てよ』



低く優しい声があたしの頭に響く。



『話したいことがあるからそこ座れ』



そう言われてあたしは指導室の椅子に座った。



座ると先生は向かい側の椅子に座った。



間にある机が2人の距離を遠くさせる。



「話ってなんですか?」


あたしがそう聞いても先生は口を開かなかった



あたしは困ったけど、どうしても聞きたかったことを聞くことにした。



「先生?先生は過去になにがあったんですか?」


その質問に先生の顔つきが変わった。
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