現代戦国時代2
「宝玉システムについては実は私も知らないんだ。ただ事実としては、私は宝玉を一つだが持っている」
 
あの老人が持っていた地図のとおり、宝玉はこの城にあるらしい。
 
だまされたものだとばかり思っていたが、本当に存在しているとは……
 
「システムを知らない?」 

「ああ。手元にあるのは、偶然手に入れたものにしかすぎない。海野の運んでいた積み荷にまぎれこんでいたものなんだが……」
 
ちらりと海野を見る信玄。 

「ははは……あまり記憶にはないんですよ…」
 
海野もなぜ自分の運んでいた積み荷に宝玉があったか分からないようだ。
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