現代戦国時代2
「見せる分には構わない。ただ得られるものがあるかは保証できないな」
 
信玄は懐からビー玉のようなものを取り出した。
 
真っ赤な玉。
 
玉の中は何かうごいているように見える。
 
「これが宝玉……」
 
興味ありげに信玄の手のうえの宝玉に釘づけの源内。 

「なんかただのビー玉だな」
 
隆盛の見たままの感想。
 
「宝玉には国を一つ滅ぼすような力があるというゲーム内には噂があるんだが…なかなか使い道はわからなくてね」
 
信玄はまた懐に宝玉をしまいこみ、俺達の顔をまじまじと見た。
 
「この宝玉によって、私の国もかなり攻められるようになった。宝玉の力を我が物にしようと皆必死なんだよ」
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