現代戦国時代2
武器を手に取り、慶次は歌舞伎のような構えをとった。
 
「さてさて、そろそろ前田慶次の戦って奴を見せてやろうかね?」
 
しかし、男はまだまだ余裕だった。
 
「やれやれ、早く死ねばよかったものを……」
 
急に槍を突いた男。
 
不意を突かれたように見えた慶次だったが、冷静であった。
 
さすまたのようになった武器で、突きを下から持ち上げるようにしてはねのけた。
 
「おら!!」
 
がら空きになった懐に潜り込み、慶次は拳を見舞ってやった。
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