現代戦国時代2
膝をつき、肩で息をする慶次。
 
「また傷が開いたようだな!!」
 
白夜の凪ぎ払いが慶次の頭を直撃した。
 
真っ赤な血飛沫が雪を染め上げる。
 
鮮やかな赤は俺の身にもかかる。
 
生ぬるい感覚に俺は背筋に何かが走ったような気がした。
 
「いてえなぁ……」
 
慶次は頭を抱えながら、白夜を睨み付ける。
 
「望月に期待しているのであれば無駄だぞ。奴は今、俺の仲間と戦っているからな」
 
慶次の顔が驚いている。
 
慶次も俺も望月の帰還に期待していたからだ。
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