現代戦国時代2
白夜に対し、実力のない俺と満身創痍の慶次。
 
「さぁ、諦めて自害でもするか?」
 
ビリビリとした緊張感が体をつんざく。
 
どうすればいいのか、俺には分からなかった。
 
「待て!!」
 
そこに謙信の声がこだました。
 
「現われたな?上杉謙信!?」
 
「来るな!大将!」
 
慶次を飛び越し、白夜は大きく飛翔し、寺の入り口にいる謙信の横に着地した。 

「残念だったな?もう逃げられないぞ?」
 
「逃げる気は毛頭ない」
 
謙信の凄まじい目力を受けて、白夜の表情が少し引きつった。
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