現代戦国時代2
「勘のいい奴がいやがるな?」
 
木の柵のような門の向こうに見えていた男は刀を抜いた。
 
門番も槍を振りかざし、対抗する。
 
「やれやれ、めんどくさいことになっちまったな。このまま信玄の首を討ち取るつもりだったのによ」
 
男は刀で柵を切り裂き、陣地に入ってきた。
 
単独行動のようだ。
 
「門番、てめえらは信玄のところに行ってこい!!」 

俺は槍を片手に男の前に立ちはだかった。
 
門番二人はそそくさと城に向かって走っていく。
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