現代戦国時代2
「俺が?」
 
「ああ、そんな風に思うなよ。政宗の軍があんな大群を相手に持ったのも、俺とお前がいたからだ。お荷物なんかじゃない」
 
慶次はそう言って、俺の頭をわしづかみにした。
 
大きな手が頭をぐわんぐわん揺らす。
 
「お前は幸村みたいだな」 

「幸村?」
 
確か幸村と言えば、真田幸村だ。
 
慶次は誰のことを言っているのだろうか。
 
「俺も巨大な敵と戦ったんだよ。真田幸村はそん時の大将さ」
< 347 / 451 >

この作品をシェア

pagetop