現代戦国時代2
「ああ、ご老人なら家に戻られましたよ」
 
「家に?」
 
「ええ」
 
何か違和感を感じた。
 
あんなに孫を頼むと言っていたじいさんが先に帰るなんて……
 
「じゃあ、あの先の階段には何があるんですか?」
 
階段を指差し、光秀に聞いてみる。
 
光秀は少し言いにくそうにしていた。
 
「あそこには牢屋があります。領土を持つ限りは犯罪をするものもいますから」 

牢屋。
 
いったいどういう人物を捕らえているのだろう。
 
「さあ、幸村殿。手配した武器は部屋においておりますので見ておいてくださいね」
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