現代戦国時代2
「これが……武器…」
 
手に取ってみると、やけにしっくりと来る。
 
と言うよりは、槍の方から吸い付いてくるような感じがした。
 
「しかし、紫って言うのがまがまがしいな」
 
部屋には台座が置かれていたので槍をそこに立て掛けた。
 
とにかく今は待つしかないようだ。
 
同盟を結び、本当に企む人物を討つまではまだまだ先は長そうだ。
 
「ふう……少し疲れたな。メシでも食わせてもらうかな」
 
「兄ちゃん、ここにいたんだね?」
 
「小太郎?」
 
ちょうどその時、城の門を入った後に出会った小太郎が部屋に入ってきた。
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