現代戦国時代2
小太郎は自分のご飯をのせたお盆を持って、すぐに部屋に戻ってきた。
 
嬉しそうにニコニコしながら、小太郎は俺の正面にちょこんと座る。
 
「ありがとう、兄ちゃん」 

「え?」
 
「僕、いつも一人だったから淋しかったんだ」
 
「親は?」
 
その質問に小太郎は少し困ったように見えた。
 
なんとなく空気を読んで、俺は話しをそらす。
 
「小太郎は何才?」
 
「僕は七歳。兄ちゃんは?」
 
「十七歳だよ」
 
「へえー。じゃ、高校生なんだ?すごいね」
 
何がすごいか分からないが俺は小太郎が楽しそうなのでそれでいいと思う。
< 403 / 451 >

この作品をシェア

pagetop