現代戦国時代2
慶次は槍の柄を取り、豪快に俺を投げ飛ばした。
 
なんとか槍を放さずに済んだが、つかまれては勝ち目が無い。
 
「本当に慶次なのか?」
 
「そうだと言っているじゃないか。幸村、現実に向き合えよ」
 
このまま迷いのある気持ちで戦っては、俺に勝ち目は無い。
 
完全に敵とみなすことでしか、慶次を討てる可能性は無い。
 
「どうして……どうして、こんなふうになっちまったんだよ?」
 
「時代だろ。俺は天下がほしい」
 
本当に変わってしまったのか…
 
だとしたら、俺にできることは?
< 431 / 451 >

この作品をシェア

pagetop