現代戦国時代2
「嘘だ……」
 
「嘘じゃない。俺は慶次でお前はともに戦った仲間だろう?」
 
「黙れ!」
 
槍を放つが、慶次の体を擦り抜けた。
 
「落ち着けよ」
 
ポンポンと肩をたたかれ、俺は地面に崩れ落ちる。
 
力が入らない。
 
「兄ちゃん……」
 
「小太郎!?」
 
地面についた手に、死んだはずの小太郎が手を差し伸べてきた。
 
「兄ちゃん……も、こっちにおいでよ」
 
引きずり込まれる。
 
ズルズルとそれは地面の中へと……
 
「や……やめろ!!」
 
パニックになる俺は、刀を手に取っていた。
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