現代戦国時代2
そして、急に視界は晴れ渡った。
 
もう慶次はそこにいなかった。
 
しかし、俺の傍らには、刀の二本突き刺さった小太郎が横たわっていた。
 
「あ……うわあ……あああああああ!!」
 
俺は地面に頭を突き、髪の毛をかきむしった。
 
怒りという簡単な感情ではない、何かが俺に芽生えたようだ。
 
「うん?そこにいたな!」 

先ほどの忍びが現れた。
 
「なんだ?さっきとは様子が違う?」
 
俺はゆっくり顔を上げ、槍を手にした。
 
「殺してやる……全員、殺してやる!!」
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