現代戦国時代2
「思ったより砂煙がひどいな…」
 
知らず知らずの内に力がこもっていたらしい。
 
砂煙に目を凝らし、俺は相手の生死を確認する。
 
「なんだ?あれは?」
 
真っ赤な光の玉が見えた。 

宝玉か?
 
そう思った瞬間、砂煙は一気に吹き飛んだ。
 
上空に砂煙は浮かび上がり、その中に先ほど相手が立っている。
 
無傷な上に、何やら宝玉のような光まで見える。
 
「こんな世界、俺が打ち壊してやる!!」
 
ゴゥッ!!
 
相手の槍の周りに生き物のように火が蠢きだした。
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