もしも。
「…どうして私を好きになったんです?」

「何にも縛られないって感じだからかな?」

縛られない…ねぇ。確かにね。

縛られたくないもの。
いつだって自由でいたいから…

「俺のこと嫌いでしょ」

ええ、大嫌いです。女たらしな男は大嫌い。

起き上がって欠伸をした。

「好きになってもらうから」

そんなに私が必要ですか?
もっと美人な人は貴方の周りにいるでしょ?


もしも私が貴方のようになれたら、私は心を支えてくれる人を必死に求めるでしょう。


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