もしも。
私が人を愛せるわけがない。

遊びの関係を持つ女だもの。それなりにルールも知ってる。

本気にしてはいけない。いつだって遊びなのだ。



「つまらない話はやめて下さい」



私は、気ままな女だもの。
遊び歩く女よ。


「真剣なんだよ、遊びじゃない」


私は冷たい目で彼を見つめた。


そして背伸びをして…私の冷たい唇を彼の温かい唇にくっつけた。
しばらくして離れた。


私は、デスクの中から辞表を取り出した。


「今日限りで。よろしくお願いします」


部長に辞表を差し出した。

「えっ!?」


皆が騒ぎだした。
でも私は気にしない。


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