もしも。
「行こうか♪」

「…」

腕を引っ張られ、ある場所へと向かう。
沢水は私に話しかけてくるけれど、私は押し黙ったまま。

こんな女、つまらないでしょう?


バーに着くと、さっきよりもうるさくなった沢水。

興奮しているのだろう。


「桜井さん、ほらオススメ」

「どーも」

カクテルを貰い、ちびちびと飲む私。

カクテルって、あんまり好きじゃないんだよね。
ビールのほうが、好き。

「これもどう?」

…ちびちび飲むのが面倒になって、一気に飲み干した。

頭が割れるように痛む。目の前がぐにゃぐにゃしてる…

「ちょっと…私、帰る」

「なら送ってくよ」

店から出て、ひとりで帰ろうとすると…いきなりキスされた。

ああ…今日も男は、求めている。


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