もしも。
孤独から逃げる為に私は、いつも飛びついてしまう。

男の胸の中へと飛び込んでしまう。
寂しさから逃げる…なんて理由になるのだろうか。

身体を重ねて、貴方は言う。

「好きなんだ…付き合ってよ」

「…時間をちょうだい」

「うん。ゆっくり考えて」

甘いキスに。
甘い言葉に。
甘い身体に。
甘い想いに。


全てに興味がない。

「じゃあ、また明日」

きっと今日限り。
明日になれば見向きもしないだろう。

身体を重ねた限り、もう一度…なんてないと思う。

沢水は、女たらしで有名だから…


きっと私も、沢水に遊ばれた女のひとり。


< 3 / 19 >

この作品をシェア

pagetop